結局どれを導入すべき?本当に必要な8つのWordPressプラグインとその役割

こんにちは、B.O.Sのらくえんです。先日、帰り道の途中、遠くから猫ちゃんと思しきシルエットを見かけたので、笑顔で駆け寄って行ったら猫ではなく岩でした。つらいです。

岩はさておき、この記事にたどり着いた方の多くがおそらく抱えているであろう悩み…「ワードプレスのプラグインって、正直どれを導入したら良いかよくわからない」。

数万という膨大な数のプラグインに加え、そのほとんどが海外製。ワードプレスをこれから触ってみよう!という方には、選定基準や設定方法も含め少々ハードルが高めです。

かといって、ネット上で勧められているプラグインを後先考えず突っ込んでしまうと、サイトの表示が遅くなったり、テーマの仕様によっては衝突(コンフリクト)を起こしてしまうことも。

筆者も昔は自前のワードプレスに謎のプラグインを入れて幾度となくサイトを吹き飛ばしてきました。

本記事では、これからワードプレスを使ってサイトを運用していきたいと考えている初心者の方が、まずは最初に導入すべき「必要最低限」のプラグインと、その機能や役割について解説します。

1 ワードプレスの「プラグイン」とはどんなもの?

世界で一番有名なコンテンツマネージメントシステム(CMS)として知られる「ワードプレス(WordPress)」。インターネット上に存在するウェブサイトの35%は、ワードプレスで構築されていると言われることもあります。

ワードプレスが世界中のウェブデベロッパー達から愛されるその理由の1つは、利用できるプラグインの豊富さです。プラグインとは簡単に言ってしまうと、サイトをより一層便利にする「拡張機能」のこと。

例えば、高度なSEO対策や決済機能などを自力で実装するのはとても大変です。

もちろんWEB制作会社やシステム開発会社に依頼すれば実装してもらえますが、時間も工数もお金も物凄くかかります。システムや機能を1から作るって大変なことなのです…。

そこで大活躍してくれるのがプラグイン。例えば、WooCommerce社の提供しているワードプレスプラグインを使用すれば、ECサイトに必要なショップカート機能が比較的簡単に実装できてしまいます。

他にもお問い合わせに欠かせないコンタクトフォームや、管理画面ログイン時にreCAPTCHAを要求するセキュリティに関する機能もプラグインで対応が可能なのです。

2 ワードプレスプラグインを導入する際の注意点

2-1 有効化するプラグイン数は可能な限り少なめに

プラグインは確かに便利ですが、「あれもいい、これもいい」と色々なプラグインを導入するのはあまりおすすめしません。

ちなみに機能が充実しているプラグインほど、読み込まれるファイル数も増えます。

そして読み込むファイルの数が増えれば増えるほど、サイトの表示速度も低下しがちです。サイトの表示速度が検索結果のランキングの評価要因となる旨は、Googleも明言しています。

まずは一旦、「本当にサイトに必要な機能は何か」を落ち着いて考えましょう。必要な機能を洗い出した後に、その機能に対応するプラグインを導入することが大切です。

ちなみに弊社では、プラグインの使用は多くても8~10個に抑えています。

2-2 開発元と更新頻度の確認も大切

新しいプラグインを自分で探して導入する際は、開発元更新頻度の確認を行いましょう。プラグインの開発元と更新頻度は、プラグインを新規追加時の一覧画面から確認可能です。

まずは、プラグイン説明文の下に記載されている「作者」(開発元)をチェック。ここのテキストをコピーしてそのまま検索すれば、開発元の情報を参照することができるはずです。

信頼に足る開発元かどうかを予め確認しておきましょう。

2つ目は右下の「最終更新」の蘭。最終更新の項目は、開発元が不具合の修正や機能追加を積極的に行っているかどうかを見分けるための重要な指標です。

参考画像の「Contact form7」は、1月7日時点で「最終更新 : 3週間前」と記載されていることから、比較的積極的にアップデートを行っている様子が見て取れます。

逆に「最終更新 : 2年前」といた具合に、最終更新からかなり時間が経過している場合は要注意。現行のワードプレスのバージョンに対応していない場合もありますので気をつけましょう。

2-3 定期的なアップデートも必ず行おう

プラグインを導入したからといってホッとしてそのまま放置してはいけません。

ワードプレスのプラグインには、定期的なバージョンアップデートがあります。

アップデートには、新規機能追加の他にセキュリティの強化や不具合修正が含まれている可能性もあるため、しっかりと行いましょう。

ちなみにアップデートが必要なプラグインには、画像のように「新バージョンが利用できます」というテキストが表示されているので識別は容易です。

3 まずはここから!本当に必要な8つの必須プラグイン

ここまで、プラグインに関する基本知識について確認してきました。

以降は、これまで多数のプラグインを使ってきた筆者がおすすめする、8つの必須プラグインについてご紹介します。細かな説明に入る前に、まずは各種プラグインの機能・役割についてざっくり確認しておきましょう。

  1. All in one SEO…SEO対策全般をカバーできる万能プラグイン
  2. Contact form 7 …サイトにお問い合わせページを簡単に設置できるプラグイン
  3. a3 Lazy Load…画像の遅延読み込みを行い、サイト表示を高速化するプラグイン
  4. EWWW Image Optimizer…メディアファイルにアップロードする画像を最適化するプラグイン
  5. All in one WP Security…サイトのセキュリティを強化するプラグイン
  6. BackWPup…ファイルとデータベース両方のバックアップを取れるプラグイン
  7. Akismet…ブログのコメント欄に投稿されたスパムコメントを捕獲するプラグイン
  8. Advanced Editor Tools…投稿編集画面を自分好みにカスタマイズできるプラグイン

この8つのプラグインを選んだ理由は至ってシンプル。①信頼に足る開発元で、②頻繁にアップデートが行われ、尚且つ③有効インストール数が多く、ユーザー同士のコミュニティも充実しているから。

①と②に関しては前述したので説明は省きます。③の有効インストール数に関しては、利用者数の多いプラグインほどネット上でのTIPSも探しやすいというメリットがあるからです。

例えば、「〇〇〇〇(プラグイン名) 使い方」と検索した際、有効インストール数の多いプラグインであれば、比較的簡単に先人の知恵が見つかります。例え深い知識がなくとも、TIPSを参考に自分なりに初期設定を行うことも可能です。

3-1 All in One SEO – SEO対策はこれ1つ

All in One SEO

「All in One SEO」は、有効インストール数も200万を超えるSEO対策の王道プラグイン。ワードプレスにおけるSEO対策のデファクトスタンダードと言っても過言ではありません。

まずは、ざっくりとした機能全般だけ概観してみましょう。

  • 各固定ページ・投稿のタイトルタグ、ディスクリプションの設定
  • 各固定ページ・投稿ソーシャルメディア上でアイキャッチ画像や説明文を表示するOGPの設定
  • XMLサイトマップの作成・送信
  • サイト全体のSEO / パフォーマンス分析
  • 構造化マークアップの有効化
  • Google Analytics / Google Search Consoleとの連携

有料のPROバージョンもありますが、正直なところ無料版でもおおよそ必要とされるSEO対策の項目は、十分網羅できていますのでご安心を。

余談ですが、All in one SEOは2020年末にメジャーアップデートが行われ、インターフェースが激変しました。筆者もちょっとびっくり。

新しいUIになったAll in one SEOの詳しい使い方については、別の記事で詳しくご紹介しようと思います。

3-2 Contact Form 7 – フォームの超定番!

Contact Form 7

「All in one SEO」に続き、ワードプレスプラグインの王道として知られる「Contact form 7」。その名の通り、ワードプレスサイトにお問い合わせ用フォームを設置してくれるプラグインです。

「フォームくらい自力で設置したら?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら、いざフォームを作るとなると、サーバーサイドとの連携やセキュリティ対策など意外と面倒な作業が多いのです。

まずはさくっとコンタクトフォームを設置して、自社サイト経由でコンバージョンを獲得していきたい。そう考えているなら、一番最初に検討すべきプラグインと言えるでしょう。

使い方も非常にシンプル。角括弧 [] で囲まれたショートコードと呼ばれるものを任意のページに貼り付けるだけで、カンタンにフォームが設置できます。

簡易的なバリデーション機能もついているのでユーザービリティへの配慮も申し分なしです。

3-3 a3 Lazy Load – 画像の遅延読み込みで表示高速化

a3 Lazy Load

サイト表示速度は、ユーザーの直帰率や離脱率に大きく関わります。「a3 Lazy Load」は、画像の遅延読み込みを行うことで表示速度を改善するプラグインです。

通常、ブラウザは特に指定がない場合、ページ内に挿入された画像ファイルを全て読み込んでしまいます。

少し極端な例ですが、とあるブログページ内に画像が50枚挿入されていたとしましょう。ファーストビュー(ユーザーがWEBページに訪れた際、最初に表示される部分)で表示される画像は1枚とします。

もしLazy Loadを導入していない場合、ファーストビューで必要な画像は1枚であるにもかかわらず、50枚分の画像を読み込んでしまうのです…。表示速度が相当遅くなります。

気の短いユーザーの場合、怒りのあまり震えながら失禁してしまう可能性もありますよね。

そこで大活躍してくれるのが、a3 Lazy Load。このプラグインを有効化しておけば、ファーストビューで表示される画像以外、つまり残り49枚分の読み込みを待つことなくページを閲覧できます。

じゃあ残りの49枚の画像は一体どこで読み込まれるのかというと「スクロール時」。つまり画像が必要になったタイミングで読み込まれるわけです。

余談ですが、Lazy LoadはJavaScriptに関する知識をお持ちの方ならワードプレスプラグインなしでも実装できます。次のステップとして、自力での実装を検討してみると良いかもしれませんね。

3-4 EWWW Image Optimizer – 画像サイズの縮小・最適化

EWWW Image Optimizer

「EWWW Image Optimizer」は、前述したa3 Lazy Loadと並んでサイト表示高速化に欠かせないプラグインです。

プラグインの機能自体はとても単純で、管理画面の「メディアライブラリ」にアップロードされた画像を縮小・最適化するというもの。すでにアップロードされている画像に関しても一括で最適化できるので、非常に便利です。

コンテンツに埋め込まれた画像ファイルのサイズを可能な限り小さくすることで、表示速度をはじめとしたユーザーのストレス低減にもつながります。

ただし、極端にファイルサイズの大きい画像をアップロードする際は要注意。縮小・最適化といってもファイルサイズを半分以下にする、といった極端な仕様ではありません。

メディアライブラリへのアップロードは、予め画像編集ツールを用いて画像サイズや画質を調整してから行いましょう。

3-5 All in One WP Security & Firewall – 万全のセキュリティ対策

All in One WP Security & Firewall

ワードプレスのセキュリティ対策に欠かせないのが、「All in One WP Security & Firewall」。

ワードプレスは世界一有名なオープンソースのCMSであることから、ハッカーたちの標的にされやすいのも事実。何も対策せずに放置しておくと、不正アクセスやサイト改竄の被害に遭ってしまうことも。

All in One WP Security & Firewallを導入しておけば、これ1つでセキュリティ周りはおおよそ包括的に対応できます。

  • 管理画面のログインURL変更
  • ログイン時のreCAPTCHA認証
  • パスワード総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)防止のための試行回数制限
  • 各ファイル・フォルダへのパーミッション設定etc…

ちなみにプラグイン有効化を行う際はちょっとだけ要注意。プラグインを有効化したタイミングで、管理画面へのログインアドレスが変更されてしまいます。

複数人でサイトを運用している場合は、プラグインを有効化したことを知らないユーザーがログインできなくなってしまう可能性も。導入する際には、予め周知しておきましょう。

3-6 BackWPup – DBとサーバー両方のバックアップもこれ1つ

BackWPup

「BackWPup」は、ワードプレスの「サーバー」と「データベース」両方のバックアップを取れるプラグインです。

バックアップを取る必要があるのってサーバーだけではないの?思われた方もいるかもしれませんね。実はワードプレスのバックアップをとる際には「サーバー」と「データベース」を分けて考える必要があります。

  • サーバーに保存されているもの …画像、テーマテンプレートファイル、プラグイン
  • データベースに保存されているもの …投稿データ、カテゴリ、コメント、管理画面の設定情報etc…

それぞれ保管してるファイルやデータが異なるわけです。なのでバックアップを取る際には、この両方に対してアプローチしなければいけません。

BackWPupを使えば、サーバーとデータベースの両方のバックアップを自動で定期的に取るよう設定できます。手動でのバックアップも可能ですが自動の方が確実なので、絶対に設定しておきましょう。

ある程度の年数しっかりとサイトを運用していると、通常投稿もだいぶ蓄積され、検索エンジン経由でのアクセスも獲得できていることでしょう。いち「サイト」というよりも「資産」に近い存在になっている頃のはず。

育ててきたサイトのデータが消し飛んで悲しみに暮れることのないよう、バックアップのプラグインを正しく導入することが大切です。

3-7 Akismet Spam Protection- スパム対策のデファクトスタンダード

Akismet Spam Protection

「Akismet Spam Protection」は、コメント欄に投稿されたスパムを捕獲してくれる頼もしいプラグインです。

ユーザーとの双方向コミュニケーションを図るコメント機能をサイトに実装する場合には、必須のプラグインと言えます。

ただし、プラグイン有効化後にアキスメットの公式サイトにてユーザー登録と「APIキー」の取得が必要です。サイトが英語表記なので少々困惑するかもしれませんが、登録とキーの取得自体は簡単に行えますのでご安心を。

ちなみに先ほどご紹介した「Contact form 7」との連携も可能。コメント欄だけでなく、コンタクトフォーム経由でやってくるスパムメール対策もカバーしています。

3-8 Advanced Editor Tools – 編集画面をもっと使いやすく!

Advanced Editor Tools

最後にご紹介するのは、「Advanced Editor Tools」。以前は、TinyMCE Advanced という名称でしたが、アップデートに際して名前も新しくなったようです。

このAdvanced Editor Toolsを有効化することで、投稿編集画面上部のツールバーを自分好みにカスタマイズできます。

例えば、デフォルトでは使用できない「表(テーブル)」や「Youtube用動画コードの挿入」の機能追加、使用頻度の低い余計な機能の除外、各種ツールの位置変更も可能です。

プラグインの設定もドラッグ&ドロップで直感的に行えます。

自分好みのエディターに作り変えられるので、ブログの執筆もきっと捗るはず。

4 表示高速化に有効な「キャッシュ系」プラグインは要注意!

サイトの表示高速化に欠かせないプラグインの1つとして、以下のような「キャッシュ系」プラグインが紹介されることもよくあります。

  • WP Super Cache
  • W3 Total Cache
  • WP Fastest Cache

本記事でも、当初は必須プラグインの1つとして取りあげようかと考えていました。が、少々扱いに難があるので章立てを別に。

結論から言ってしまうと、膨大なアクセスが見込まれるサイトでなければ導入しない方が無難です。

そもそも「キャッシュ」とはカンタンに言ってしまうと、ページアクセス時に読み込んだ各種データを保管しておくことで2回目以降の表示を高速化する仕組みのこと。

ワードプレスはCMSと呼ばれる「システム」である以上、ページが表示されるまでに裏でたくさんのプログラムが動きます。ざっくり言うと、この負荷を軽減するのがキャッシュ系プラグインの役割であるとお考えください。(かなり複雑な仕組みなので、技術的なお話は省略します)

ただし、一口にキャッシュと言っても、データベースキャッシュ、ページキャッシュ、Wordpress独自のオブジェクトキャッシュ、トランジェントといったバリエーションがあります。

プラグインの種類によって対象となるキャッシュの範囲は異なる上に、中にはwp-config.phpと呼ばれるコアファイルに追記してしまうプラグインも。そのため、キャッシュ系プラグインを無効化した際にサイトが表示されなくなるといった不具合が発生するケースもよくあります。

また、他のプラグインと衝突を起こすこともしばしば。導入する際は既存のプラグインとの相性、メンテナンスコストなどを総合考慮した方が良いでしょう。

もしあなたのサイトが月間数十万 〜数百万pvを超えるような規模のサイトでないなら、しばらくの間はキャッシュ系プラグインの導入を見送るのも選択肢の1つです。

導入を行う際は、慎重に検討しましょう。

車輪の再発明を避け、プラグインを使って効率的にサイトを構築しよう

今回は、ワードプレスのプラグインの基本知識と最低限入れておきたい8つのプラグインについてご紹介しました。

  1. All in one SEO…SEO対策全般をカバーできる万能プラグイン
  2. Contact form 7 …サイトにお問い合わせページを簡単に設置できるプラグイン
  3. a3 Lazy Load…画像の遅延読み込みを行い、サイト表示を高速化するプラグイン
  4. EWWW Image Optimizer…メディアファイルにアップロードする画像を最適化するプラグイン
  5. All in one WP Security…サイトのセキュリティを強化するプラグイン
  6. BackWPup…ファイルとデータベース両方のバックアップを取れるプラグイン
  7. Akismet…ブログのコメント欄に投稿されたスパムコメントを捕獲するプラグイン
  8. Advanced Editor Tools…投稿編集画面を自分好みにカスタマイズできるプラグイン

数多くのデベロッパーの提供する豊富なプラグインのおかげで、いわゆる「車輪の再発明」のような無駄なコストを大幅にカットすることができます。

コーディングに関する知識のない方であっても適宜適切な箇所にてプラグインを用いることで、スピーディーにサイト構築を行えることでしょう。

素敵なプラグインを見つけるたびに「プラグインって本当に便利だなぁ…」毎回感動する筆者ですが、調子に乗って沢山入れすぎるとサイトが重くなってしまう上に、他のプラグインとの衝突やアップデートなど運用コストを増やしてしまう可能性も。

プラグインに頼るべき部分とそれ以外の部分の棲み分けも非常に大切です。

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