
WEB WRITING
2021年3月24日
コンテンツのタイトル、章立て、リード、まとめをより良くするための観点
こんにちは、子供が産まれて日々あたふたしているじょーじです。
もうすぐ父になるじょーじが今回お届けしましたるは、「記事コンテンツをより良くするための観点」に関するお話です。
記事コンテンツを制作している時「タイトル」「リード」「章立て」「まとめ」などなど、「なんとなく」で作ってしまったりしていませんか?
これらの部分はしっかりと考えて作成する必要のあるポイントだったりしますが、同時にどう考えるべきか分かりにくいポイント。
私自身、年間大量にコンテンツを作ったり添削している中でもここは頻繁に質問をもらう部分だったりします。
そこで今回はコンテンツを作成し、推敲する際に「タイトル」「リード」「章立て」「まとめ」などとどのように向き合うべきかを記載していきます。
記載するポイントを押さえるだけでコンテンツの見栄えはもちろん、ユーザー体験にも大きく影響を与えることが可能です。
「ただ書いているだけのコンテンツ」ではなく、「明確な意図を持って制作したコンテンツ」にするため、情報をマーケティングに活用するために役に立てば幸いです。
コンテンツを作り終えて最後に推敲する際などにも参考にしてみてくださいね。
CONTENTS
1 結論、必要なのはユーザーへの愛
いきなり何を言い出したのかと思われましたね。ですがこれが究極の技術だとすら思っています。
ユーザーへの愛、適当に考えていたりしませんか?適当に考えてしまっていたらちょっと悔やまれるかもしれません。
- 「ユーザーに〇〇ができるようになってほしい!」
- 「ユーザーの役に立つから〇〇を知ってほしい!」
- 「ユーザーになんとしても〇〇の情報を届けたい!」
など、本来情報発信とはユーザーのためにあるものだと思っています。ユーザーのためを考えるならばコンテンツの細かい部分で過不足なくしっかり訴求したい!という思いが生まれるはず。
「ただ書いているだけのコンテンツ」ではなく、「明確な意図を持って制作したコンテンツ」の差は、この意識の部分にあったりします。
文字を書くことが作業のようになってしまったり、記事数だけがKPIになってしまったりすると、当然愛は生まれにくくなってしまいます。
良いコンテンツを作りたいのであればユーザーのことをしっかり意識し、ユーザーにどうなって欲しいのかを考えましょう。ユーザーへの愛を持ってコンテンツに向き合うことは本当に大切です。
2 「記事タイトル」は分かりやすく端的にベネフィットを訴求することを意識
いったん愛から離れます。各論に入っていきましょう。
さてまずは記事タイトル、言うまでもなく大事なポイントです。
記事タイトル、適当に考えていたりしませんか?適当に考えてしまっていたらちょっともったいないかもしれません。
下記を意識してみましょう。
- 誰でも理解できるような言葉を使用しているかどうか
- 何を得られるかという「ベネフィット」が明確かどうか
- 記事のポイントを具体的に表しているかどうか
- 記事全体のまとめとして機能できるかどうか
- 検索ユーザーのニーズを考慮しているか
記事にもよりますが、このポイントを意識してみてください。もちろん全てを網羅していなくても大丈夫です。
もしコンテンツSEOを前提としている場合は、タイトルの文字数が多すぎると検索結果から見切れてしまうので、文字数が多くなりすぎないように注意しましょう。
3 「リード」ではコンテンツを読んで何が得られるのかを示す
コンテンツ冒頭の部分、リード。書き出しとも言いますね。
リード、適当に考えていたりしませんか?適当に考えてしまっていたらちょっと寂しいかもしれません。
リードはユーザーを引き込む役割を持ちます。コンテンツの中でもなかなか重要な部分ですね。
そのためこのような観点で文章を考えてみてください。
- ユーザーがコンテンツを読み進めるモチベーションを上げる言葉を配置しているかどうか
- 記事の内容がわかりやすく示されているか
- 記事を読んで何を得られるかが伝えられているか
これをさらに細分化した観点を記載してみます。
3-1 リードの一行目はとっても重要
ユーザーを引きつけるためにとっても重要な一行目。
一行目がとっても微妙だと、コンテンツを好んでくれるユーザーが減ってしまう可能性があります。
コンテンツSEOを考えている場合、コンテンツを見つけてくれた検索ユーザーの意図やニーズと、記事の乖離があるともったいないですよね。リードはこのユーザーとコンテンツのマッチングの役割も果たしてくれます。
このように「引き付ける」必要性もあってか、一行目を「最近〇〇なんてことはないですか?」などの「問いかけ」でスタートするコンテンツもよく見受けられます。
ここは結構大事なので次章でもう少しだけ詳しく記載しますね。
3-2 しっかり結論を伝える
結論は後で言うのではなく、先に伝えておきましょう。
よくPREPとかいいますね。その感じです。
「このコンテンツを読むとこんなことが得られるよ」というベネフィットを伝えてあげましょう。
3-3 もし根拠があれば根拠も示す
具体的根拠や科学的根拠が求められるコンテンツに向き合っている場合、それらの情報には可能な限り触れておいた方がいいでしょう。
エビデンスのないコンテンツよりも、明確なエビデンスがあったコンテンツの方が当然ながら信頼性を獲得しやすくなります。
4 「リードの一行目」ではユーザーを引き付けることを意識
リードの一行目は重要ですよ、というのは前述した通り。
一行目、適当に考えていたりしませんか?適当に考えてしまっていたらちょっと切ないかもしれません。
このコンテンツの一行目はちょっと個人的なトピックすぎますが、下記のことを意識してみてください。
4-1 リード一行目をより良くするための3つの問いかけ
一行目を考えるにあたり、下記のような自問自答も効果的。もちろん時として大いに主観が入ってしまうこともありますが、それでも大丈夫。
- ユーザーがコンテンツを読み進めるモチベーションを上げるためにはどのような言葉が適切か
- 引きつけになるような文を意識できているか
- ボキャブラリーが不足していないか
コンテンツを作るたびにサボらずこれを繰り返すことが大切です。繰り返すことでいつの間にかレベルも上がっているはず。
4-2 リード一行目の書き方3パターン
リードの書き出し方にもパターンがあります。中でも頻繁に使われる便利な手法をご紹介しますね。
- 問いかけでの引き付け:「猫、好きですか?」
- 同調・賛同での引き付け:「猫って可愛いですよね。」
- 意外性のあるトピックでの引き付け:「猫は甘味を感じる器官がありません。」
ほんと猫って可愛いですよね。
コンテンツの種類にもよりますが、旬なトピックを活用する場合、擬音を用いて引き付ける場合などもあります。
5 「章立て」は「斜め読み」を意識して、全体を通して重複なく過不足ないロジカルな構成を考える
コンテンツの軸となる章立て。
章立て、適当に考えていたりしませんか?適当に考えてしまっていたらちょっと悲しいかもしれません。
基本的にコンテンツは1章、2章と読み進めていきます。しかしここで章ごとの繋がりがバラバラだった場合、支離滅裂なコンテンツになってしまいますよね。
特定のゴールに向けた手順などを紹介するような「章の順番に意味があるコンテンツ」はしっかりとロジカルに章を並べましょう。おすすめアイテム紹介など「章の順番に意味を持たないコンテンツ」は章がロジカルに繋がっていなくても大丈夫です。
良し悪しの判断としては「斜め読み」の観点が大切になってきます。
5-1 「目次を斜め読みして内容の大枠が理解できる章立てかどうか」を意識
「全体の流れをザクッとつかむため、細かい部分は飛ばしてバーっと目を通すこと」を斜め読みと言います。
本の目次を見てだいたいどんなことが書いてあるのかバーっと見たりしませんか?アレのことです。
これはデジタル上のコンテンツにも言えること。
コンテンツの章立てをバーっと見て、「なんか言いたいことわかったや」となればOK。バーっと見て「なんだかよく分かんないや」となったら改善の余地があります。
5-2 章の構成に関する5つのポイント
章の構成は基本的に下記を意識することが大切。最後に見返してみると意外とこれができていなかったりします。
- 各章が論理的につながって構成になっている、もしくは羅列されておりその内容が重複していない
- 順序立てた章立ての場合は、ニーズの高い順序で構成されているかどうか
- 前後のつながりが不自然ではないか
- 1章で必要以上に多くの論点を盛り込んでいないかどうか
- 内容に不足や重複がない(MECEかどうか)
順序が必要な章立てを構成する際は、上が大きなトピック、下に行くにつれ小さなトピックになるような「ファネル型」を意識するといいかもしれません。
5-3 見出しに関する3つの意識
章立ての並びかたはもちろん、見出しの言葉使いも大切。ただ見出しに適当な言葉をひとことくっつけるのではなく、記事タイトルと同じようにしっかりベネフィットを伝えられるようにしましょう。下記を意識してみてください。
- ターゲットにもよるが、基本的に理解しやすい言葉を使っている
- 章全体のまとめや結論を表す文章になっているかどうか
- ユーザーが得られるベネフィットが明確になっているかどうか
たまーにあるのですが、章立てと本文の内容が全く関係ないことがあったりします。そうなってしまうとちょっとアレですので気をつけましょう。
6 「まとめ」はコンテンツの主張を端的に表現し、新しい観点を入れないように
コンテンツの最後に登場するまとめ。
まとめ、適当に考えていたりしませんか?適当に考えてしまっていたらちょっとやるせないかもしれません。
まとめはコンテンツの最後を締めくくる重要なポイント。ゴール前までのドリブルが完璧でも最後がダメならダメですよね。
多くのコンテンツを添削している中で、まとめはどう書いたらいいの?という質問は非常に多くあったりもします。
まとめについてしっかり理解しておきましょう。
6-1 そもそもまとめの目的とは何か
そもそもなんでまとめって必要なんすかって感じかもしれませんが、下記の理由で必要になったりします。
- ユーザーへ伝えたいことを体系化し、より理解しやすくするため
- ユーザーにより良い読後感を提供するため
- ユーザーの行動を促すため
もうですね、全てユーザーのためです。
ユーザーにしっかり理解していただき、ユーザーにとってより良いアクションに気持ちよく繋げてもらいたいのです。
まとめを疎かにすること、これすなわちユーザーへの愛を疎かにしていることと同義だと思ってまとめに向き合いたいものです。
6-2 まとめを構成する際に意識したい2つのポイント
非常に多くみるのがこれらのパターン。
- 最後になって書き手の「新しい主義」や「新しい主張」が登場してくる
- これまで書いた内容をただ羅列しているだけ
これ、よくないです。
こっちの意識に変えてみましょう。
- 書き手の「主義」や「主張」を端的に表現する
- これまで書いた内容を整理し、体系化する
これだけでも大きく印象が変化するはず。
6-3 ピーク・エンドの法則とは
「ピーク・エンドの法則」はあまり聞き馴染みがないかもしれません。
2002年にノーベル経済学賞を受賞した心理学者・行動経済学者アメリカの行動経済学者ダニエル・カーネマン(1934年~)によって1999年に提唱された理論です。
これは「最も感情が動いたとき(ピーク)と、一連の出来事が終わったとき(エンド)の記憶だけで、ある経験についての全体的な印象が決定される」という法則。
もうお分かりですね。エンドがダメすぎるとコンテンツの印象が悪くなってしまう、ないしは記憶してもらえない可能性すらあります。
まとめ
さあ自分でまとめが大事と言い切った手前、変なまとめは許されない空気感であります。
このコンテンツでは「記事コンテンツをより良くするための観点」をご紹介してきました。私が言いたかったことを改めてまとめてみましょう。
- 記事タイトル:分かりやすく端的にベネフィットを訴求しよう
- リード:コンテンツを読んで何が得られるのかを記載しよう
- リードの一行目:一行目は大事。ユーザーを引き付けることを意識しよう
- 章立て:「斜め読み」を意識。全体を通してMECEを意識し、見出しではユーザーのベネフィットを意識しよう
- まとめ:コンテンツの主張を表現、体系化しよう
そしてとにかくユーザーのことを考えること。ユーザーへの愛、これにつきます。「コンテンツを読んでユーザーがどうなって欲しいのか」をしっかり意識して組み立ててみてくださいね。
最後になりますが、このコンテンツがコンテンツ作成に携わっている方の一助になれば、とてもとても嬉しいです。
そして産まれてきた子供にもしっかり愛を持って接しようと思います。頑張ります。